抜き穴やレーザー穴をベースに、タップで内ネジを切削するか、転造タップで直接ネジを成形します。転造成形は切り屑が出ず、ネジ強度も高められるため、板金接続孔の定番工程であり、内部補強板の固定や基板取り付けなどに幅広く使われています。
工程概要
タップ加工は切削式と転造式に分かれます。切削式は切削タップでネジを切り出す汎用性の高い方式。転造式はタップで金属を押してネジを成形する方式で、切り屑がなく、ネジ強度と寿命が向上します。当社はマシニングセンタまたは自動タップ機で加工し、ピッチと深さはプログラムで制御。バッチ内のネジ一致性は安定し、加工後は通りゲージで全数検査を行います。
能力パラメータ
- 対応ネジ:M2 – M8 の標準規格
- 加工方式:切削タップ / 転造タップ
- 適用板厚:1.0 mm 以上(かみ合い長さが必要)
- ピッチ:粗目 / 細目を選択可能
- 検査:通り・止まりゲージで全数検査、トルク抽検
技術のポイント
タップ加工の品質は下穴寸法と潤滑で決まります。下穴が大きすぎるとネジが浅く、小さすぎるとタップが折れやすくなります。当社は材料とピッチに厳密に下穴を対応させています。転造加工は下穴精度がより高いため、ドリリング+リーマ加工で孔径を均一に保ちます。加工では専用のタップ切削液を使い、タップの摩耗と折損リスクを低減。薄板のタップ加工時は裏面に補助板を当て、ネジの隆起や穴縁の変形を防止します。
典型的な用途
内部補強板の固定、基板の取り付け、放熱器の締結。部品が標準内ネジを必要とし板厚が十分な場合、タップ加工は最もコストパフォーマンスの高い接続方案です。板厚が 1 mm 未満ではかみ合い長さが不足するため、プレスナットまたは片側転造をご提案します。
よくあるご質問
薄板でもタップ加工できますか?
板厚 1.0 mm 以上であれば直接のタップ加工をお勧めします。それより薄い板材はかみ合い長さが不足し、ネジを痛めやすいため、プレスナット、片側転造、または補強リブの追加をご提案します。
転造タップと切削タップはどう選びますか?
転造は強度が高く切り屑が出ず、ステンレスやアルミなど粘着性のある材料に適していますが、下穴精度が求められます。切削は汎用性が高くコストもやや抑えめです。材料と批量に応じて最適な方式をご提案します。
タップ加工後にネジを痛めることはありますか?
通常はありません。材料に応じて下穴とタップを対応させ、加工後に通りゲージで全数検査を行っています。繰り返し脱着が必要な場合は、ネジ強度と寿命を高める転造加工をお選びいただけます。
ネジ加工のご相談は、ネジ規格と板厚をお知らせください。工法を確認のうえ見積りをご回答します。






















